2015年2月24日火曜日

Google Walletとは





Google Walletとは2011年5月に開始されたサービスです。



サービスの概要はGoogleアカウントに支払情報を入力するだけで作成できます。
NFC対応のスマートフォンにより、おさいふ携帯のように使用できます。



しかし、現在日本でのサービスは限られています。
Gメールでの送金などの便利な機能が存在するにも関わらず、アメリカでのみ使用できるようになっています。



このGoogle Walletが本日の発表により、アメリカの携帯キャリア3社と提携しました。
今回注目されたキャリアとの提携とはいったいどのようなものでしょうか。



3大キャリアとの提携が意味することとは?


VerzionWireless、AT&T、SprintNextelとの提携を発表し、Android4.4以降の端末にGoogle Walletがプリインストールされるようになります。



そして、3社のモバイル決済会社であるSoftcardとも協力し、AndroidへGoogle Walltetを導入していきます。



Softcardとの提携を「Google Walletをよりよくする素晴らしい技術とまた知的な財産を得た」とGoogleは評価しています。



下記のグラフは米携帯キャリアのシェアです。
Googleは今回の提携により、アメリカでの携帯契約者の大部分にリーチできる機会を得ました。




では、今までなぜこのような機会にのりださなかったのでしょうか。


なぜ今まで提携しなっかたのか


記事によると、“secure element”がGoogle Walletには不足していたということが読み取れます。



これは、Google Walletが技術的に決済情報を販売店の登録者へ送信することができなかったためだと読み取れます。



しかし、モバイル決済サービスが始まった当時の記事(Why carriers will (not) partner with Google Wallet)からも想像できるように、今まで提携していなかったのには、理由があるように思えます。



筆者の意見になりますが、決済サービスを携帯キャリア側が独占していれば、購入者情報が蓄積することや、またGoogleに対してのインセンティブを支払わなくて済むでしょう。


なので、そういった旨味をGoogleに対して提供するのを嫌がり、提携にいたらなかったのではないでしょうか。



しかし、そこにiPhone6と同時に発表されたApple Payの台頭と、そのiPhone6販売件数が好調であったことなどにより、Google側と携帯キャリアの焦りが生まれ、今回の提携につながったのではないかと思います。



しかし現在、世界のスマートフォンをOS別に見てみると下記のグラフのようにAndroidは圧倒的な規模があります。




このプラットフォームとしての優位性をどのように活かすしていくのか、またモバイル決済の戦いはどのようになっていくのか注目していきたいと思います。



参考
スマホとLTE戦略でシナジー創出――孫社長がSprint買収の狙いを説明 (1/2)